鳥とサクランボ2005/05/15 09:43

ゴールデンウィークに入ってすぐの頃、庭が騒がしいので見ると、サクランボをヒヨドリがついばんでいた。
http://members.jcom.home.ne.jp/tomkm/garden/ig00chj.html
サクランボ、普通は複数本植えなければ結実しないのだが、この種類は自家受粉O.K.というので植えてみた、毎年ほんとによく実ってくれる。しかも花は3月半ば、収穫は5月上旬。店では見かけない種類のサクランボであったが、何と、中国の青島にほど近い街の露天市で、びっしりと実を付けたこのサクランボの枝が売られているのを見かけたことがある。
さっそく、赤く実ったのをつまみ食いしながら鳥よけネットを張った。枝から直接口に放り込むと、瑞々しく甘酸っぱい味が口に広がるのだが、たくさん取って洗って食卓に出すと単に酸っぱいだけのものに変質してしまう。
そんなサクランボ、そろそろ収穫の時期を終える。

実はこのサクランボ、今年はちょっとした?事故があった。ネットを張った翌朝、当のヒヨドリがネットにからまって死んでいた、ネットをくぐり抜ける際に失敗したらしい。丁寧に外して埋葬したのだが、この鳥、手のひらからかなりはみ出るサイズなのにとても軽い。サイズのほとんどが羽根毛のためのようだが、死によって何か重たいものが抜けてしまったようだった。外傷は何もないのに、ネットに捕らわれただけで命が絶たれた。
おそらくつがいのヒヨドリなのだろう、その後もせっせと実をついばみに来る、鳥よけネットなどおかまいなしにネットの外からついばむ、赤いサクランボの実を嘴に挟んで飛び去ってゆく、日常は何事もなく繰り返す。
サクランボに命をかけた鳥に、合掌。