ハイブリッド車、電気自動車のリチウム電池に警鐘 ― 2008/06/17 22:22
このところぐんぐんガソリンの価格が高騰、ためにハイブリッド車が脚光を浴びている。燃比が良くて少ないガソリンで済み、経済的に助かり同時に地球温暖化を加速させるCO2排出量も削減できる、いいことずくめである。
でも、そのための電池が衝撃で炎を上げる代物となれば、話は違う。
雑誌「都市清掃」5月号を読んで驚いた。「リチウム電池は、ボタン電池でさえ、機械的に破損しただけで大きく炎を上げて燃える」ことを実験して確認したという。電池の残量に関係なく、有機溶媒である内部電解液が電池破損による火花で燃えだし、それが金属リチウムを着火する。金属リチウムは大きな炎を上げて燃えるのである。
考えてみると、リチウムは人間がエネルギーを使って無理に作り出した金属なのだ。周期律表から言って、ナトリウムやカリウムより強力なアルカリ金属、当然空気中で燃え始め、その燃焼熱で溶けて飛び散りながら激しく燃え盛る。しかもそれは、水と激しく反応して強烈な強アルカリとなる、浴びたら人の眼や皮膚はひとたまりもない。
そういえば、ソニー製のノートパソコン電池が炎上し全世界で回収という騒ぎがあったが、それはリチウム電池だった。
そんなリチウム電池が車に積載されたらどうだろう。
ちょっとした事故でも、衝撃で搭載していたリチウム電池に火が着くと、たちまちの内に車がリチウムの炎に包まれ、搭乗者は助かったとしても高温のアルカリや溶融リチウム金属を浴びて悲惨なことになってしまうのでは?
不思議なことに、そんな悪夢ともいえる可能性について、今まで耳にしたことがない、いったいどうなっているのだろう。
リチウム電池はメモリー効果が無く、軽く、大容量蓄電が可能だと言う。既に一部のハイブリッド車や試作電気自動車に搭載されていると聞く。自動車用リチウム電池の工場が建設されているとも聞く。
それなのに、車搭載リチウム電池の炎上溶融の危険性について、マスコミやメーカー、学者先生方達は口をつぐんでいる。
ちなみにトヨタプリウスはニッケル水素電池だそうである、納得できない口実みたいな理由でリチウム電池は採用されていない。まだ、リチウム電池の安全性は確立されていないと判断せざるを得ない。車に乗る際には、リチウム電池搭載で無いことを確認しなくては。
「リチウム電池が改善されたので、壊れても絶対に火を出さない」とかいう宣伝が流れ始めたらこんな心配は不要なのだけれど、まだとうてい愛する人をリチウム電池搭載の車には乗せられない。
追記:リチウム電池を燃やす実験の報告がインターネットにいくつかあった。それらは「燃える」といった生やさしいものではない。内部の圧力が高まると外皮が外れて吹き飛び、中身が一挙に噴出し瞬間に爆燃する。まさに炎がボンと炸裂するようである。
一方、NEDOでは、有機溶媒の代わりに個体電解質を使ったリチウム電池が開発されたとか。そうであれば、燃えるのは金属リチウムのみとなり、かなりおだやかなものとなりそう。今後を見守りたい。
でも、そのための電池が衝撃で炎を上げる代物となれば、話は違う。
雑誌「都市清掃」5月号を読んで驚いた。「リチウム電池は、ボタン電池でさえ、機械的に破損しただけで大きく炎を上げて燃える」ことを実験して確認したという。電池の残量に関係なく、有機溶媒である内部電解液が電池破損による火花で燃えだし、それが金属リチウムを着火する。金属リチウムは大きな炎を上げて燃えるのである。
考えてみると、リチウムは人間がエネルギーを使って無理に作り出した金属なのだ。周期律表から言って、ナトリウムやカリウムより強力なアルカリ金属、当然空気中で燃え始め、その燃焼熱で溶けて飛び散りながら激しく燃え盛る。しかもそれは、水と激しく反応して強烈な強アルカリとなる、浴びたら人の眼や皮膚はひとたまりもない。
そういえば、ソニー製のノートパソコン電池が炎上し全世界で回収という騒ぎがあったが、それはリチウム電池だった。
そんなリチウム電池が車に積載されたらどうだろう。
ちょっとした事故でも、衝撃で搭載していたリチウム電池に火が着くと、たちまちの内に車がリチウムの炎に包まれ、搭乗者は助かったとしても高温のアルカリや溶融リチウム金属を浴びて悲惨なことになってしまうのでは?
不思議なことに、そんな悪夢ともいえる可能性について、今まで耳にしたことがない、いったいどうなっているのだろう。
リチウム電池はメモリー効果が無く、軽く、大容量蓄電が可能だと言う。既に一部のハイブリッド車や試作電気自動車に搭載されていると聞く。自動車用リチウム電池の工場が建設されているとも聞く。
それなのに、車搭載リチウム電池の炎上溶融の危険性について、マスコミやメーカー、学者先生方達は口をつぐんでいる。
ちなみにトヨタプリウスはニッケル水素電池だそうである、納得できない口実みたいな理由でリチウム電池は採用されていない。まだ、リチウム電池の安全性は確立されていないと判断せざるを得ない。車に乗る際には、リチウム電池搭載で無いことを確認しなくては。
「リチウム電池が改善されたので、壊れても絶対に火を出さない」とかいう宣伝が流れ始めたらこんな心配は不要なのだけれど、まだとうてい愛する人をリチウム電池搭載の車には乗せられない。
追記:リチウム電池を燃やす実験の報告がインターネットにいくつかあった。それらは「燃える」といった生やさしいものではない。内部の圧力が高まると外皮が外れて吹き飛び、中身が一挙に噴出し瞬間に爆燃する。まさに炎がボンと炸裂するようである。
一方、NEDOでは、有機溶媒の代わりに個体電解質を使ったリチウム電池が開発されたとか。そうであれば、燃えるのは金属リチウムのみとなり、かなりおだやかなものとなりそう。今後を見守りたい。
石油価格と地球温暖化ガス削減 ― 2008/06/29 21:11
確かに「値上げをせねばやってゆけない」「物価上昇に繋がってたいへんだ苦しい」よくわかる。でも、もう一方で地球温暖化が深刻であることをマスコミも政治も大合唱していなかったっけ?片側だけ聞いていれば、「ふむふむ、そうだね」と納得するが、両方聞くと、「一体、何考えとるねん!」と言いたくなる。
経済原則こそが今の人類にとって最大の牽引力であり、CO2削減に真剣に取り組む契機となる。私が学生時代の30数年前、オイルショックが日本を襲い、その結果省エネ技術や燃料転換が進み、為に石油価格は下落し低迷の時代に突入した。石油は地球が気の遠くなるような時をかけて蓄積してきたもの、それが安くなりすぎたのだ。石油価格が下落したために、一頃盛んだった代替エネルギーや開発された省エネ技術は、多くが実用化されることなく姿を消してしまった。
石油増産は、即ちCO2増加であることは自明である。それを石油価格上昇を理由に解禁してはならない。
今までが異常に安い石油の上に築かれた生活、砂上の楼閣であったと考え直すべき、そして今の痛みはCO2削減の課程で避けて通れないものと捉えるべき。
石油価格上昇を燃料転換、省エネ、CO2削減の追い風ととらえ、懸命に努力し、真剣に取り組むチャンスと考えたい。
少なくとも日本はその方向に動いて欲しい。
by Tom [言] [人] [コメント(0)|トラックバック(0)]