ニホンカモシカとの遭遇2008/05/06 21:29

遭遇したニホンカモシカ

このゴールデンウィーク、3年前西上州に行った3人で、秩父の矢岳1,358m登頂を試みてきた。
矢岳は超マイナーな山で、識っている人は、まずいないと思う。実は私も、友人に誘われて初めてその存在を知った。秩父鉄道の武州日野駅から南に4kmほどのところにあり、秩父鉄道沿線からこぢんまり整った三角の山容を見ることが出来る。
車で2~3kmほど入り、そこから急峻の斜面に拓かれた林道を2時間ばかり歩いてようやく登山口に着く。その林道は、伐採植林が盛んに行われているようであるにもかかわらず、途中数カ所も人もまともには通れないほど崩れている。何のことはない、強引に切り拓いたのだから、自然の摂理で、落石、崩落が至る所に生じて補修整備も追いつかず、惨憺たる姿となっているもののようだ。
ビックリしたのだけれど、登山口も近いあたりの林道で、ニホンカモシカに遭遇した。突然、数m先を道の上から下へと横切って、そのまま去らずに我々をじっと見て(写真)、それからどこかに行ってしまった。
実は、そこは彼等のテリトリーであった。登山口から直ぐ登山道を見失って南側の立橋尾根に迷い込み、脆く浮き石だらけの岩を乗り越え、落ち葉を深く纏った急斜面を横切り、クマザサを掻き分けながら、延々とカモシカの獣道を通って笹頭から赤岩ノ頭1,448mに出ることができ、矢岳に向かう途中で林道に戻る登山道を見つけて夕刻に帰る事が出来た。
何故カモシカの獣道かって?例の大きな甘納豆のような糞が至る所に転がっている踏み分け道で、カモシカの蹄跡もいっぱいあるのに、人の足跡なんてどこにも無かった。
獣道だけでなく、登山道にも甘納豆は沢山転がっていた。

「カモシカに助けられたようなものだなあ」と、仲間と頷きあった。

東海道線に乗車した蛾2008/05/15 23:57

東海道線の車窓に止まった蛾

先日外まわりに出ての帰り、東海道線に乗って坐ろうとしたところ、先客が止まっていた。10数cmもある立派な蛾。あわてて別の席に座り、携帯でこの写真を撮った。
どのようにして車両に乗り込んだのだろう。誰かのスーツの背中に乗ってはいってきたのか、停車中の電車に飛来したのか。
偶然紛れ込んだのだろうが、もしかして都会に遊びに行こうとしているのか。それとも、もう腹には受精卵を宿していて、種族を都心に進出させようとしているのか。
想像しだすとなかなか楽しい。
これから蛾はどうなるのか、私は気になりながらそっと自分の駅で下車した。