ポーラ美術館と箱根の自然 ― 2006/08/06 21:18

夏休みを利用して、箱根2泊3日の家族旅行を楽しんだ。それで、ポーラ美術館に行ってみた。
「えっ、教科書のあの作品が!」と、驚かされる収蔵作品群もさることながら、この美術館の魅力は、何と言っても美術館それ自体にある。
箱根の深い森を通って辿り着いた美術館は、森に穿たれた円形の建物、ガラスを多用した建物の内を、鬱蒼とした森が覗く。美術館の訪問者は、森の視線を意識しつつ絵に視線を向ける、人間と自然との関わり合いを意識させる建築自体が作品のように思える。
丹沢山行き ― 2006/08/15 21:07

昨日、山に行ってきた。
盆休みとは言っても、家族サービスもあってなかなか忙しい。9時過ぎに家を出発、夕方5時には戻らねばならない。そこで、手近な丹沢にした。大倉/滝沢園から山道を走って新芽山荘脇の広場に車を停め、登山の装いに着替えて、空身でそこから戸沢-行者ヶ岳-新大日-塔ヶ岳1491m-花立-天神尾根-戸沢と一周した、標高差丁度1000mを登って下る、歩くこと3時間半。
http://www.chizumaru.com/maplink.asp?SER=all&D=all&X=501042.542&Y=127549.68&SCL=7343
せっかく晴れたと喜び勇んで出かけたのに山の上では生憎の雨、ほとんどは鬱蒼とした木立に遮られて雨も届かなかったが、表尾根道は本降りで、パンツまでビショビショになってしまった。もっとも、戸沢から行者ヶ岳へのきつい登りで、汗でとうにビショビショだったけれども。
ただひたすらに登り、下るだけ。何故そんなに無理して山に行くかというと、体がリフレッシュされるから。今日は、食欲・体調・精神・・・皆快調である。
山の霊気を吸うからか、激しい運動が体を目覚めさせるからか、自然の中で心が抑圧?から解放されるからか。
メカニズムはわからなくても成果は間違いない。弱り、へたってきた自分を回復させるには、山行きが一番である。
丹沢の鹿 ― 2006/08/15 21:49

昨日の山行きで気になったことがある。
激しい登りを経て行者ヶ岳山頂近くで、鹿の糞を見つけた(写真)。
ああ、獣道なんだな、と納得しながら山頂に辿り着き、昼食に用意したおにぎりをほおばった。ふと見ると、足下の草に埋もれて白いものがある。よく見ると、大きな臼歯の並んだ鹿のドクロだった。
「南無阿弥陀仏」と唱えて、早々にそこを立ち去った。
そのうち丹沢の表尾根道に入ると、道の北側にやたらと鉄網フェンスが張り巡らされている。「里山の開発で追われた鹿の食害から守るため・・・」そんな看板が添えてある、尾根道沿いにずーっと続いている。
ある戦いがそこに繰り広げられているのを知った。
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