登山ツァーに思うこと2009/07/25 01:30

権現岳より、左から阿弥陀岳、硫黄岳、横岳、赤岳
この登山で、異様なものを見かけた。
中高年の登山ツァーである。
権現岳に着いた頃、ポツポツと雨が降り始めた。見るとはるか下の三ッ頭に、2~30名の団体が居る。
50分ほど下って三ッ頭に着いたところ、なんとその団体がまだいて、何人か議論している。挨拶をしても、なかなか道を空けようともせず、登山道をふさぐようにたむろしている。やがて、雨もたいしたことも無くなったためか、団体は登っていった。
皆新しそうなカラフルな雨具を身につけてはいるが、どうみてもほとんどが中高年、山のマナーも乏しいし集団としての規律も無い。観音平に戻ると、大型観光バスが駐車している。なるほど、あの団体は我々と逆コースを行く登山ツァーだったのか、と納得した。

しかし、何故はじめに延々とつらい三ッ頭までの登りをさせるのか。
何故ギボシの岩場を下るのか、岩場は登るより下るほうが危険なのに。
昼を過ぎてもまだこれからが本格的な登りに入るのか、何故早朝出発し、昼過ぎには目的地に着くという登山の鉄則を守らないのか。
理解に苦しむところである、もしかしたら、山小屋を利用して、赤岳のほうに抜ける計画なのかもしれない。

そんな矢先、トムラウシの悲報を知った。

私には、経験も能力もマチマチの人達を募って、大勢で山に登ることなど、恐ろしくてできない。
日頃の鍛錬あればこその登山と思うし、メンバーの体調や山を熟知していればこそのガイドではないかと考える。

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