女郎蜘蛛に思うこと2005/10/13 21:29

庭の女郎蜘蛛
この数年、周囲では、一面に広がっていた松林がどんどんマンションや戸建て住宅に変わりつつある。結果、我が小庭には虫たちが集まり、それを食する食肉昆虫たちが集まり、さらに鳥たちが集まる、その鳥を狙って猫までも我が物顔に出入りする。先日も赤とんぼが群れて飛び交ったばかりである。
私はというと、庭に立ち入るやいなや蚊の大群に襲われてしまう、もちろん家族はそれを知っているから庭には見向きもしない。小さな昆虫王国である。
そんな中で、この季節になると目立ってくるのが女郎蜘蛛だ。その見事なほどに極彩色に彩られた姿は女郎という名に恥じない。不思議なことに、女郎蜘蛛の巣のほとんどは、大きなメスと小さなオス2匹で一つの巣を守っている。オイオイ女郎蜘蛛とはあんまりだ、オシドリ蜘蛛とでも名付けるべきでは、なんて思ったりもする。それにしてもよほど獲物が豊富なのだろう見事なほどに大きなメス蜘蛛であるのに、オス蜘蛛の貧弱さ、人の世と引き比べて同情を禁じ得ない。
思い浮かぶのがこんな話だ、「セックスを終えるとメス蜘蛛はオス蜘蛛をムシャムシャと食べてしまう、その栄養を糧にメスは産卵し、やがて命を終える」何とも激しい生き方。

そんな思いに耽っていたが、写真を撮って気付いた。見たらオス蜘蛛はまだ他に2匹、計3匹もいた。オシドリ蜘蛛の前言撤回、さすが女郎蜘蛛。

コメント

_ 案山子 ― 2006/09/20 11:14

我が家の女郎蜘蛛の屋敷は豪邸と呼べるほどの大きさと風格があります。家の壁、隣家の境の網の塀や茗荷の葉をうまく利用して、鮮やかに作り上げてます。巣がやや大きくなったころよりそこを通行止めにして、窓から眺めるようになりました。
実に精密で美しさにあふれてます。おしりの鮮やかさはめだつのでよく話題になりますが、巣の造形の見事さも芸術品のようです。今は卵をうんでおしりもおとなしくなり、じっと見張っている毎日ですが、寒くなると死んでしまうんでしょうね、、、毎日蜘蛛の巣をながめては感心している、私です。

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